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特にファンな訳ではないんですが……という前置きもどうかと思いますが。
トリノの映像を引っ張り出してきた一番の理由がプルシェンコでした。
今回のバンクーバーではいろいろありましたが、
でも本当にトリノの時は圧倒的な王者で、
ショートを滑った時にすでにもう「いいよ! 君が金メダルなのは分かってるよ!」みたいな、
本当に圧倒的なまでの強さをもったスケーティングでした。
ああいうのをオーラっていうんだな、と。
で、そういう選手の演技って、
好き嫌いを全部超越して「すげぇ!」って感動できるんだなー、と。
そういう演技を見られるのが一番幸せです。
トリノのエキシビションはなんかもういろいろツボすぎて、
エドウィン・マートンのバイオリン生演奏+絶頂期のプルシェンコの組み合わせは、
なんかもうずるいだろ! という気分。
その部分だけ何度も見返したりしてました。
生演奏に合わせてエキシビションを滑り、
その後にアンコールでたっぷり滑ったプルシェンコですが、
最後のフィナーレの一番最後にトリで颯爽と出てきて。
なんで君はそうやって軽々と楽しそうに3回転半+3回転+3回転を跳ぶの……!
これを見る度に思うんですが。
改めて思いました。
やっぱこの人は変だ……。褒めてます。
一応。
なんか本当にこの人は特別に凄いんだなーと思ってしまいます。
それを支えるだけの苦労があるのだという事も含めて、
天才っているんだなー、みたいな。
バンクーバーでの演技の時にアナウンサーの方が言いました。
「彼は8年間ジャンプでの転倒がありません」
なんて嫌な奴……!(注:褒めてます)
偉そうな態度があれと言えばあれなんですが、
むしろいっそ偉そうじゃないプルシェンコなんて見たくない(ぇ。
彼にはその態度やオーラに伴うだけの努力と結果があると思っています。
というか、そうであって欲しいというか、
一番てっぺんで偉そうに、えっへん、と君臨してて欲しいと思います。
みんなが憧れてそこを目指せるように。
そんなジャンプ大好きなプルシェンコさんですが。
トリノのエキシビションのアンコールを滑り終わった後に解説者の方が言いました。
「ジャンプは3回転を2回跳んだだけで、後は
ただ滑ってるだけなんですよ!」
それであの雰囲気を醸し出せるのはプルシェンコならでは、と続くわけですが。
本当に改めて考えてみると難しい事なにもしてないんですよね。
盛り上がる所でも大きな技を繰り出すでもなくポーズ決めて滑ってるだけ。
それだけでお客さんを湧かせられるというのは、
彼がジャンプだけの人ではないという十分な証拠だと思います。
バンクーバーではいろいろ残念でしたが、
でもエキシビションを滑り終わった後のあの笑顔でちょっと安心しました。
いちいちポーズ決めてみたりお客さんを楽しませる事は忘れないところが魅力ですね。
ええ、もちろん他にもいっぱい好きな選手はいるんですが、
全部語ってるといつまでも終わらないので今回はプルシェンコだけで(笑)。
話題性があるのは良いことだ。
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