混雑する駅構内を抜けて、
地下道をどんどん歩いて行くと少しずつ人影が少なくなっていって、
こっちでいのかな? というちょっとした不安と、
なんとなく少しだけ楽しくなってくる。
無機質な空間がひらけて、
私だけの場所が広がっていく。

駅から遠いんだよ! こんちくしょー!!
と、思いながら黙々と歩く訳ですが。実際には。
無機質で景色の変化がない真っ直ぐな道がずーっと続くと、
「あそこまで歩かないといけないのか!」となんだか気分が重くもなりますが。
黙々と歩かなくては目指す場所に辿り着けないので。
黙々と歩くのです。
本当に人が誰もいなければ、
道の真ん中にしゃがみこんで写真撮りたい衝動にも駆られます。
歩くと思うと憂鬱な真っ直ぐなだけの道ですが、
被写体だと考えると奥行きがあるものは面白いですね。
上手に撮れるかどうかは別として。
COMMENT