『丹生都比売 梨木香歩作品集』
著者:梨木香歩
出版:新潮社/単行本
発行:2014年9月30日
この手の読書記録というのは、
本が好きなくせに何故だかどうしても続かないのですが、
今、記録をしていくなら、ここかな、と思ってちょっとカテゴリ増やしてみました。
続かなかったらひっそり消えると思います(笑)。
とりあえず、お試しで。
以下は私の覚書的な感想文ですが、
ネタバレの線引きについては個人差があるので各自の判断でお願い致します。
内容にはほとんど触れてないつもりではいます。
注意:白字部分は極端なネタバレです。
私が1番好きな作家が梨木香歩さんです。
タイトルの『丹生都比売/におつひめ』というのは、
20年ほど前に1冊の単行本として出版された事のある作品なのですが、
元々はそれは短編として書かれた物に加筆して1冊にまとめた物だったそうで、
今回はそれを元の短編の形に戻して収録されています。
『丹生都比売』は中編、それ以外の8作品は小編、といった感じ。
短いものは本当に短いです。
それでも梨木さん「らしい」作品達。
まず最初に収録されている話からして冷蔵庫が家出する話で、
「いきなりこれか! さすが……!」と思ったものです。
私は好きですが、万人にお薦め出来るかと言われるとよく分かりません。
私は好きですが。
というか、こういう雰囲気の作品で、
私が好きで読めるのは梨木さんの作品だけしかなくて。
他の作家さんと何が違うのか自分でもよく分かりませんが梨木さんの文章だと好きです。
1つだけ未発表の作品が入っています。
それ以外は雑誌だったり新聞だったりで発表された作品ですが、
なかなかそういう所までチェックが行き届かないので、
短編集としてまとめられるのは嬉しい限りです。
むしろ今回が初だという事にびっくり。
今後もこうしてまとめられる機会がある事を願っています。
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