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『雪と珊瑚と』

『雪と珊瑚と』

著者:梨木香歩
出版:角川書店/単行本
発行:2012年4月28日



たまにしか買わないのですが、
それでもハードカバーの単行本が増えてきてしまったので、
本棚を整理しなくてはなぁ……と思ってきちんと入りきっていなかった数冊を、
本棚から何冊か抜き出して積んであったのですが、
突発的に自室を燻蒸する羽目になり、
燻蒸剤がかかるとまずい物を運び出していた際に、
積んであった本に、直に燻蒸剤を浴びてシミになったりしたら嫌だな、と、
実際にはそんな事にはならないのですが(少なくとも直近では。将来的には分かりませんが)、
反射的に持ち出した数冊の中にあった1冊でした。

因みに日焼け防止のために本棚にはカーテンをかけているので、
本棚の中にある物に関しては直にべったり燻蒸剤がかかったりはしないだろう、という判断で。
「燻蒸しなくてはいけなくなった原因」のお陰で、
わりと動転したままの状態で荷物を運び出していたので、
冷静な判断とか合理的な思考とかは無縁の状態だった事は明記しておきます(^^;。

タイトルの『雪と珊瑚と』というのは主人公の母娘の名前。
梨木さんの本の中ではわりと新しく、読みやすい部類の1冊です。
そして「美味しそう」。
梨木さんの作品は癖が強いので他人様に薦めるのをちょっと躊躇う事が多いのですが、
その中でこれはわりとすんなりとお薦め出来る部類です。
もちろん好き好きはあると思いますが、
私の中では、これが駄目だったら他の作品は薦めないかなぁ、みたいな位置にあります。
ただ、やっぱり、それだけでは終わらないのですが……

書誌情報を調べるためにamazonを見ていたら、
梨木さんの作品は全体的に妙にレビューの評価が高い事に気付きました。
あまり一般受けはしない作風だと思っていたのですが、
意外とそうでもない? それとも、梨木さんマニアのレビューが多い?
この作品に対しても全体的には高評価の様子。
あまり他人様のレビューを見るのが好きではないので内容自体はあまり見ていませんが、
概ね同じような感想が書かれているように思いました。
残りの差は、表面を読むか、その奥まで踏み込んで読むか、という差のような気がします。

読みやすく温かい物語ですが、
読後感は良いとは言い難いちょっと独特の迫力があるような気がします。
そこがまた梨木さんらしいような気がするのですが。

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