玻璃の鳥籠 ヘアドネーションの話 忍者ブログ

ヘアドネーションの話

滅多に出来ない事なので、
今更ながら記録として書いておこうと思ったのですが。
最初っから愚痴っぽくなる予感しかしないのはどうした事か……
なかなか物事すんなり終わらないものです。

ヘアドネーションしました。
一般的なヘアドネーションの基準は31cm以上。
本当はそこまで頑張りたかったのですが、
毛量が多く、髪を洗って乾かすだけで時間がかかり、
尚且つ普段の髪型がフルアップにおさまらなくなってきて、
これは駄目だと思って断念。
数年前から頑張ろうと思っては、
断念して切ってを繰り返していたのですが、
15cm以上から受け付けてくれる所があると知り、
送ってみる事にしました。

ただ丁度私が送ったあたりの時期から、
受け付けてくれる髪質の基準が厳しくなり、
今の基準ではどうやら私の髪は駄目なようです。
ウィッグに使えなかった髪は、
カット練習用などにまわされるそうなので、
完全に無駄になる訳ではないのですが、
「自分の髪がウィッグに使えるかどうか」の判断が、
個人では難しいのが難点。
頑張って頑張って伸ばした髪が、
ウィッグに使ってもらえるかどうか、
もしかしたら廃棄されてるかも? という不安が、
少しでもあるのは、なんというか……
モチベーション下がるんじゃないかと思います。

ヘアドネーションの活動に賛同している美容院リストがあり、
今回はその中から選んでカットをお願いしたのですが。
なかなかの残念っぷりでした。
髪質の確認も髪の長さの確認すらなく、
カットの仕方もよく分かっていないようでした。
知識がないのに加えて、
これはつまり下手なのでは……? という仕上がりで、
「髪切ったんだ!」とお会いした方々に言われる度に、
こうなるはずではなかったんだと愚痴ることに。

ヘアドネーション用のカット自体は、
それほど難しい事をするわけではないので、
行きつけの美容院がある人は、
説明書(公式サイトにあります)を見せて、
こうやって切ってください、と言うのが良いようです。
私は行きつけがなくてこういう事になりましたが、
初めての美容院でバッサリ切るのは、
やっぱりリスキーだったなーと反省しました。

ヘアドネーションはとても身近な活動です。
髪を伸ばして、切って、送る。
病気などで髪がなくなってしまった子供達に、
ほとんどの人が出来る慈善活動です。
男女も年齢も問いません。

だから、みんなやろうぜ!

……という単純な話ではないな、と思いました。
実際やってみて、
髪を伸ばした終盤は禅問答のような状態に。
「髪で不自由な思いをしている子供達」のために、
「髪で不自由な思いをしている私」の存在は、
ありか、なしか、みたいな。

31cmを目指してなるべく均等に長く伸ばすためには、
本当にただひたすら伸ばすしかなく、
毛量が多い私としてはとにかく頭が重い。
髪を洗って乾かすだけで一苦労。
時間もかかるし疲れるし。
本来であれば美容院で毛量を減らして貰うのですが、
短い毛が多くなってしまうのでそれも出来ず。
ヘアドネーションの受付団体にもよりますが、
パーマやヘアカラーも歓迎されません。
自分の髪なのに髪に対する自由がほぼなくなって、
「ただとにかく伸ばす」しかなくなる感じ。

元々ロングヘアが好きで伸ばしている人はおいといて。
ヘアドネーションのために髪を伸ばすというのは、
自分の髪型の自由を手放すっていう事なんだな、と。

で、そこまでして伸ばした髪が、
実際にウィッグとして使われたかどうかは分かりません。
確認のしようもありません。
病気の子供たちのためのウィッグになっているのか、
美容師見習いの人たちの練習台になっているのか、
はたまた違うルートで売られていくのか、
もしくは、廃棄されるのか。

私は自分自身への負担が大きくなりすぎていると判断して、
31cmに届く前に切りました。
(でも実は実際に何cmだったのか測っていないのです。
 美容院でカットした一連の結果がショックすぎて、
 もうどうでもいいや的な感じになってたので、
 そのまま送ってしまいました。測っとけば良かった…;)
髪を洗って乾かす時間の負担と、
それによる睡眠時間の圧迫と、
髪をセットしきれなくなった身嗜みへの不満で、
精神的に辛くなってきていました。

私が送った団体では希望者に、
「髪を受け取りましたよ」という証明書をくれます。
それはやっぱり何か形に残る成果が欲しいという、
要望に応えるためのものなのでしょう。
私は辞退しました。
「こんなウィッグになりましたよ」ならともかく、
送った髪があちらの団体に届いたというだけの事なら、
追跡付きの方法で発送すれば事足ります。
そんな事にお金使ってないでウィッグ作れよと思うので。

ただやっぱり何も残らない何の反応もないというのは、
達成感も満足感もあまりなく、
頑張ったわりには、なんだこんなもんか、というか。
髪を切ってさっぱりした感の方が強いような気がします。

ずっと興味があったので、
実際にやってみた事には意味があると思いますが、
もう1度やるかと言われるとNOです。

まず、31cm切れるほど伸ばすのは無理。
今回送った15cm以上でOKのところは、
今の私の髪は受付基準に満たないので送れません。
つまりどっちも無理。
もし15cnくらいから受け付けてくれて、
私の髪質でも送れるところがあったら……
考えるかもしれませんが、多分やらないかな、という感じ。
まず私自身にいろんな余裕がある時じゃないと、
結構辛いというのが実感だったので。

結局のところ私がヘアドネーションに向いてなかった、
というだけの話なのかもしれません。

「誰でも出来る慈善活動」みたいに、
メディアで取り上げられる事も増えていますが、
実際やると思ったより大変だよ!
というお話でした。

ちゃんちゃん。

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