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大概の場合は「寄席」ではなく、
「落語を何処で聞いたら良いか」が質問の内容です。
なんでこんなズレが起こるかというと、
所謂「地域寄席」などの存在です。
聞こえが良いからでしょうか、
落語会のタイトルに「〇〇寄席」と付く事が多い。
そのせいで「落語」=「寄席」だと思われるのですが、
「寄席」と言った場合に指すのは「常設寄席」です。
365日落語をやっている場所を指します。
それ以外でやっているのは「落語会」です。
「寄席に行くという体験がしたい」のか、
「なんでも良いから生で落語が聞きたい」のか、
まずそこをクリアにしないと回答が出来ないのです。
そのために反対に質問攻めにしてしまうと、
「落語ファン面倒臭い」という評価に繋がります。
……実際、面倒臭い人種です。
否定はしない(笑)。
「落語を生で聞きたい」という要望だった場合、
私が奨めるのは「知ってる落語家が出てる会」です。
「『笑点』で好きな色の人」でも可。
他の公演と落語が大きく違うのが、
「事前に演目が決まっていない」事です。
今はホール落語などでは事前に演目の告知もしますが、
本来は決まっていません。
なので、何を目当てに行くかと言えば、
「あの落語家さんが出てる」だけで決めるんです。
落語は演目を見に行くのではなく、
落語家さんに会いに行くものなので人で選ぶのです。
「親戚の話しの面白いおじさんに会いに行く」
これが一番近い感覚だと思います。
さて、では「知っている落語家」とは?
有名なところでは、
「笑点」に出ている師匠方を筆頭に、
ガッテンのおじさんこと立川志の輔師匠。
ドラマで大活躍の立川談春師匠。
いつの間にやらコメンテーター立川志らく師匠。
隣の晩ごはんのヨネスケ師匠も落語家です。
この師匠方の問題点は1つ。
常設寄席にはほぼ出ない上に、
ホール落語もチケットが取り難い。
どちらかというと立川流の師匠方よりは、
「笑点」の師匠方の方がチケット取りやすいと思います。
一般のお客さん向けのホール落語たくさんやってるので。
なんかチケット取るの大変そうだし、
そんなに気になる落語家もいないんだけど、という時は、
近所でやってる落語会を探しましょう。
地域のお祭りとか公民館でも落語会はやってます。
そこに、とりあえず行く。
誰がどんな事やるかは行って確認しましょう。
そういう所は代金も安いので社会科見学だと思って。
尚、チケット制のところと木戸銭制のところがあります。
チケットが必要な時は事前購入が推奨。
木戸銭は入る所でお金を払います。
個人的なお奨めはなるべく小さな会場で、
なるべく前の方、但し最前列は除く、真ん中辺りの席。
落語は臨場感が大事です。
どうしても分からん! という場合は、
あなたが相談した落語好きに連れて行って貰いましょう。
「一緒に行きたい」と申し出れば、
喜んでセッティングしてくれると思います。
落語会に行く時に予習をする人がいますが、
必要ありません。
落語家さんの多くが「やめろ」と言います。
ただその場で聞いて「面白いか否か」だけの勝負です。
漫才聞くのに予習します?
初めて落語会に行く時に、
恐らく覚えておくと安心なのは「拍手のタイミング」。
・落語家さんが舞台袖から姿を現したら拍手。
・座布団に座ってお辞儀したら拍手。
以上!
登場の時に拍手のタイミングが2回あるので、
初めてだと「いつまで拍手するの?」となるようです。
人気のある落語家さんだと、
この2つのタイミングが拍手鳴りっぱなしで繋がります。
「待ってました!」「たっぷり!」などの、
掛け声がかかるのもこのタイミングですが、
あれは常連さんがやるものなので無理をしないように。
あとは「落語が終わったら拍手」ですが。
どこが終わりか分かり難い落語もあるので、
「他のお客さんが拍手したら終わり」くらいの気持ちで。
最後にまた必ず落語家さんがお辞儀するので、
そこで拍手するのが間違いないです。
あとは「面白かった分だけ」拍手してあげてください。
+閉
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